そんなチームの注目の選手は投手陣の軸となる左腕・宇部奨人投手です。

今大会、注目左腕の宇部投手含めた投手陣は、体力強化や球速アップのため冬場のトレーニングで徹底して下半身の強化に取り組みました。

Q瞬発力は自信ある?
宇部「冬でもけっこうやってたので、得意ですね」
Q連戦連投もいける?
宇部「冬を越えてから、けっこう楽になりました」

さらに春の大会以降、投手陣が自発的に取り組んでいるという肩の柔軟性や
下半身との連動を意識したトレーニング。
これが功を奏したのか、宇部投手は「さらに体のキレが増した」と手ごたえを感じています。

(宇部奨人投手)
「やっていく中で自分のフォームがすごく安定してきたなというのは、試合もそうですし練習の中で投げてて思いますし。自分の持ち味を最大限に発揮して、チームを勝たせられるように頑張っていきたい」

その投手陣をリードするのは、主砲としても打線の中心を担う和野虎牙捕手です。

身長180センチ、体重100キロという恵まれた体格。

打球が早く勝負強いバッティングが持ち味です。

(和野虎牙捕手)
「主軸を担っているのでチームを勝たせられるような1本というか、そういうのを出せたらなと。みんな地元から甲子園というのを目標に入ってきたので、その思いはどこにも負けないので、絶対甲子園出場したいなと思います」

ここ数年、投手力と守備力に定評のある久慈ですが、今年はさらに粘り強さが持ち味です。

この粘り強さの背景にあるのは、部員の多くが中学校の同級生というチームワークの良さです。

Q筆箱どうしたの?
「落書きされました」
Qだれに?
「山田千叶良くんに書いてもらいました」

和野捕手と特に仲が良いという山田千叶良投手。

(山田千叶良投手)
「彼とは小学校2年、3年くらいからずっとやってきて、小学校からずっとバッテリーを組んでいるので、彼の信頼は厚いです」

指揮官は、この山田投手が夏の大会のチーム躍進のカギを握ると分析しています。

(大畑伸悟監督)
「県大会、非常によく頑張ってくれましたので、東北大会でも投げて頼もしいなという一言ですね」

山田投手の軸はストレートで、カーブやスライダーなどの変化球を投げ分けて凡打の山を築きます。

(山田千叶良投手)
「彼(宇部投手)には負けたくないんですけど、応援する気持ちも込めながら、和野くんともう一度、大会1試合投げきって。感謝の気持ちを返せるようにピッチングで表していきたい」

厚い投手層に加えて粘り強い打撃陣が魅力な久慈。
先輩たちの思いも胸に、目指すは46年ぶり2度目の夏の頂点です。