養鶏場「暑さで全滅する事態に」
一方、こちらは福岡県鞍手町にある養鶏場です。

10棟の鶏舎で、7万5000羽のニワトリを飼育し、1日におよそ6万個の卵を出荷しています。
2日の午後4時、鶏舎の外で気温計が示したのは37℃。
ニワトリは暑さに非常に弱いため、気の抜けない日々が続いているといいます。

野上養鶏場 藤井豪 代表取締役
「(暑さで)1日で300羽から400羽、死んだこともあって。35℃、36℃、40℃近くになってしまうと、鳥は発汗作用がないので体に熱がこもってしまう。温度管理が一番の生命線になる。(暑さで)ニワトリが全滅するとか、そういう事態になりうる」
パソコン制御でアラーム
これまで主な暑さ対策は、ミストによる温度管理でした。
しかし、ここ数年は想定を超える厳しい暑さとなり、ニワトリが死んでしまう事態に。

そこで去年新たに取り入れたのが、パソコン制御による温度管理です。

鶏舎内に設置したセンサーが35℃以上を計測するとアラームが鳴り、緊急でミストを大量に散布し、温度を下げます。
野上養鶏場 藤井豪 代表取締役
「温度が上がればミストをまいて、空調をしっかり回すことによって気化熱で温度が下がるので、おそらく2、3℃は全然変わってくると思います」