3日に公示された今回の参議院選挙。注目のポイントについて、MRT宮崎放送の選挙担当、廣末圭治記者が解説します。
廣末圭治記者
まずは、議席数について、参議院の定数は248で、現在、与党が141と過半数を締めています。
そうした中、今回の選挙では、改選となる124議席に欠員1を合わせた「125議席」をめぐって争われます。

そこでポイントとなるのが、与党が過半数を維持できるかどうかという点になります。
去年の衆院選で与党は議席の過半数を獲得できなかったため、今回、参議院でも与党が過半数割れすると、衆参両院で少数与党となります。
そのため、今回の参院選は政権選択的な意味合いを持っていると言われています。

そして、全体の勝敗を左右するのが、「1人区」です。
「1人区」は、文字どおり当選するのが1人だけの選挙区のことです。
今回の参院選では、「1人区」は全国に32あり、宮崎もその1つとして注目されています。
行政学が専門の宮崎公立大学の有馬晋作名誉教授も、「自民・公明の与党が参議院で過半数割れしてしまうと、大きく政局が流動化して、政治が大きく変わる節目になる」としています。

3日から17日間の選挙戦がスタートした参院選。有権者がどんな判断をくだすのか注目です。