12人の夏、目標は「校歌」
初めて単独で出場したのは4月の公式戦。夏の大会で第2シードとなる大分商業を相手に、池田選手は2安打を記録。チームは敗れたものの、1点をもぎ取り、手ごたえをつかみました。

池田選手:
「これぞまさに高校野球っていう感じでした。一日一日を大切に使って、絶対勝てるようなチームに育てていきたい」
夏の大会に向けて、実戦練習を重ねて攻守両面を強化。4番を任されている3年生・佐波伶夢選手は長打が期待される主砲。エースとしてもマウンドに立ち、緩急を使ったピッチングで試合をつくります。

佐波選手:
「こうやって戻ってこれた高校野球を最後まで全力でやり遂げ、“楽しかった”で終われる高校野球にしたいです」
開幕の1週間前、背番号が渡され、部員の士気もさらに高まりました。由布ナインの目標は「まずは1勝」。そして勝利したチームだけに許される「校歌を歌う」ことです。
池田選手:
「どんどん勝ち上がって、どんどん校歌を歌っていくのが自分たちの目標です。ポジティブな声を出しながら、笑顔で全員野球ができたらいいなと思っています」

練習後、毎回チーム全員で校歌を歌いながら思い描いてきたのは、スタンドの仲間たちと勝利の喜びを分かち合う瞬間。その日を信じて、今日も白球を追い続けます。