2月に発生した岩手県大船渡市の大規模山林火災からおよそ4か月が立ちました。
被害の大きかった三陸町綾里ではウニ漁の解禁や被災した定置網船の初水揚げなどなりわいの再生に向けた動きが本格化しています。
作業場が全焼し、漁具を失いながらも、なりわいの再建を目指す漁業者を取材しました。

6月9日、大船渡市三陸町綾里で今シーズン初のウニ漁が解禁。
山林火災の影響で例年より遅い解禁となりました。
17日には倉庫に保管していた網が焼けるなど、大きな被害を受けた綾里漁協の定置網船が、借り受けた網を使っての初水揚げを果たしました。

(乗組員は)
「魚自体は少なかったんですけど、ありがたく網も借りて起こすことができたんでありがたいです」

6月から綾里地区の基幹産業・漁業の再生の動きが本格化しています。

「少しでも皆さまのお仕事の力になっていただければなと思いながら、ご支援させていただければと思っております」

6月5日、大船渡青年会議所から綾里漁協を通じて、作業場が被災した漁業者にワカメ漁に使うカゴやテントが寄贈されました。

「預かってもらう」「持ってっても置くところないもん」「うん、本当はね」

寄贈されたカゴなどの保管場所について仲間の漁師と話をするのは、野々前地区で漁業を営む塩口秀男さんです。