アクロバット飛行などを披露する航空自衛隊の「ブルーインパルス」が、7月12日・13日午後3時ごろから大阪・関西万博の会場・夢洲上空で展示飛行が行われます。その模様をライブ配信いたします。
ブルーインパルス1日目の展示飛行を無事終える

航空自衛隊の「ブルーインパルス」が12日午後、大阪上空や万博会場での展示飛行を行い、無事、関西空港へ着陸しました。大阪城上空や太陽の塔など大阪上空を飛び、万博会場上空では15分間の展示飛行が行われました。
「計画していた飛行が予定通りできた」「ホッとした」

ブルーインパルスの隊長で2等空佐の江尻卓さんは「ホッとして充実した気持ちでいっぱいです。計画していた飛行が全て予定通りできた」などとフライトを振り返りました。
(2等空佐・江尻卓隊長) 「我々が元々計画していた飛行というものが全て予定通りできました。そしてさらにすごく視界も良かったので皆さんが人が応援していただいているのがわかるぐらいの状況でしたのですごく楽しくフライトができました」
「大阪の町を飛んでいるっていうところ、これほど低いところを飛べるような環境は我々になかなかないですので、上から見える景色を見ながら感動していました」
ブルーインパルスの機体が関空に到着

7月11日、午前8時半過ぎ、ブルーインパルスの機体が関空に到着しました。複数の機体が列をなして、誘導路を進んでいました。
飛行は約15分間 詳細な日時・場所は?(防衛省・自衛隊HPより)
7月12日(土)午後3時~3時15分ごろ
7月13日(日)午後3時~3時15分ごろ
飛行場所:大阪府夢洲会場上空及び大阪府下上空を予定
何時ごろにどこをフライトするの?

(1)夢洲会場上空での演目実施に合わせ、大阪府下広域を飛行予定
(2)午後2時40分ごろ 関西国際空港を離陸
(3)通天閣・大阪城・太陽の塔・ひらかたパークなど大阪府内上空を飛行
(4)午後3時~ 夢洲会場上空で展示飛行(15分間)
※当日の天候等により、飛行ルートが異なる可能性があります。
4月は悪天候で中止~吉村知事の直談判~“異例”の再フライトへ

ブルーインパルスをめぐっては、今年4月に万博開幕にあわせてパフォーマンスを行う予定でしたが、悪天候で中止に。飛行隊長の江尻卓2等空佐は中止決定を受けて「楽しみにしていただいた方には本当に申し訳ございません。やはり天候には勝てませんので非常に残念です」と話していました。
当初、順延にはならないとされていた展示飛行ですが、その後、大阪府の吉村知事が、万博期間中に改めてブルーインパルスの展示飛行を行ってもらえるよう中谷防衛大臣に直接要望。これを受けて中谷大臣は「大阪府知事から直接電話をいただきまして、『非常に多くの方々が楽しみにしていた』と。こういった方々の期待にお応えをすることを踏まえながら検討してまいりたい」とコメント。今回の再飛行が実現しました。
一度中止になった展示飛行が再び行われるのは異例のことです。
大阪での飛行は35年ぶり

1970年の大阪万博でも会場上空を飛行したブルーインパルス。大阪府内では、1990年4月1日の「国際花と緑の博覧会(花の万博)」開幕日以来、35年ぶりの飛行となります。
飛行当日は混雑予想…吉村知事「用がない人は来訪を遠慮して」

飛行当日は夢洲や舞洲の道路などで混雑が予想されることから、一般交通への影響や安全確保のため、万博の来場や舞洲・夢洲の施設を利用する人以外は、夢洲や舞洲への来訪を控えてほしいなどと注意を呼びかけました。
(大阪府・吉村知事)「用がない人は来訪のご遠慮をしてほしい。安全に展示飛行するためにご協力お願いします。観覧のための駐車場は夢洲・咲州・舞洲にない。マイカーでの来訪もご遠慮をいただけたら。夢洲付近の観覧は万博会場内でお願いいたします」
さらに大阪メトロ中央線の夢洲駅や弁天町駅などでは、混雑が予想されることから、入場制限の可能性もあるということです。
また、大阪・関西万博を主催する博覧会協会も、「万博会場の東エントランス広場および西エントランス広場では展示飛行を観覧することはできません。皆さまの安全確保ならびに円滑なバス輸送実施のためにも、万博来場者および舞洲施設利用者以外の方は、夢洲、舞洲への来訪をお控えいただきますよう、ご協力をお願いします」などと呼びかけています。