自転車ロードレースのヴィクトワール広島はチーム創設10年目のことし、すでに4勝を挙げ過去最高のスタートを切りました。その好調を支えた地元・広島出身の中村圭佑。5月の鎖骨骨折からの復活を目指す中村に密着しました。

5月に行われた和歌山城クリテリウム。海外選手も含む110人が参戦する市街地コースで中村圭佑は、ラスト周回で前にきっちり位置取り、自身過去最高の8位に入る大健闘を見せていました。絶好調のまま、その3日後に臨んだ「ツールド熊野」の2日目で大きな落車に巻き込まれ右肩を強打。リタイヤとなり救急車で運ばれます。

2日後、広島の病院で骨折した右の鎖骨にプレートを入れる手術を行った中村。手術から17日後に自宅を訪ねました。

中村圭佑 選手
「シーズン前半からすごく調子よくシーズンに入れたので、今はすごく悔しい気持ちが勝ってるんで早く復帰したいという思いが強いですね」

日常生活でも、右手が使いにくい状態が続いていました。

中村圭佑 選手
「めっちゃ美味しいです。痛い寸前で止める。これを繰り返していく。今日、今までで一番いったかもしれないです。ここまで上げられますもん。痺れが、ずっと痺れてて、今もめっちゃ痛くて。あと、筋肉のけいれん、神経が駄目になってるんで手術のあとの方が結構しんどいかもしれないです。骨折前よりかは。長い目で見ていくことになるとは思うんですけど」

取材5日後、手術からわずか3週間で初の実走へ。

中村圭佑 選手
「下半身との連動が出来ない感じがあるのでそれを今からきょうの実走から意識をしようかなと。体重を(右肩に)しっかりかけることが出来ないので体重かけられたら早いと思うんですけど」

実際の自転車に乗るのは手術以来初めてですが坂道にもチャレンジします。