路線価は相続税や贈与税を算定する際に目安となる土地の価格で、宮城県内では5,943か所で調査が行われました。

その結果、県内の路線価は平均で4.4%上がり、13年連続で上昇しました。
上昇率は東北で最も高く、全国では4番目に高くなりました。
西山総合鑑定所 不動産鑑定士・西山敦さん
「全県では仙台圏の上昇が地方の下落を補っていて、全体としては上昇という流れになっている」

県内で路線価が最も高かったのは69年連続で仙台市青葉区中央1丁目にある旧さくら野百貨店前の青葉通で1平方メートルあたり370万円でした。

一方で上昇率が最も高かったのは多賀城市中央2丁目の多賀城駅北線(きたせん)通りで去年より9.5%上昇しました。

西山総合鑑定所 不動産鑑定士・西山敦さん
「新しい住宅団地がいくつも生まれている。若い世代の方が入ってきやすく、しかも仙台にも通いやすいところで路線価が上昇している」

一方で大崎市鳴子温泉では1平方メートルあたり1万4800円と県内で下落率が最も大きくなりました。
コロナ禍以降、土地の需要が下がったことが要因です。
また、東日本大震災の津波で被災した沿岸部でも人口減少や高齢化の影響で路線価の下落が進んでいて、今後もその流れが続くとみられています。
