「原爆は絶対反対」映像に映る被爆者が訴え

映像には、頭に包帯を巻きおんぶされている男の子の姿もあります。「かわいいでしょう」。登壇しそう話すのは、広島県呉市に住む竹本秀雄さん(83)です。

映像に映るおんぶされた男の子、その人です。

当時3歳。爆心地から1キロの自宅で被爆しました。その際、顔に深い傷を負いました。この映像は、その治療を受けた帰りに撮影されたとみられます。

映像にうつる「おんぶの男の子」竹本秀雄さん

原爆で、13歳だった姉を奪われ、いまも放射線に苦しむ被爆者がいることに触れ訴えました。

竹本秀雄さん
「たった1発で約14万人が亡くなった。被爆者はいまだに、生きとる人はいまだに苦しんでいる。原爆は絶対反対です。私も長生きをして、頑張ろうと思う」

竹本さんがそう話すと、集まった約120人から大きな拍手が上がりました。

被爆80年企画展「ヒロシマ1945」は8月17日まで開催しています。