木造住宅の建築工事や内外装のリフォームを手掛けていた新潟県上越市鴨島の『匠・小山住建』が、新潟地方裁判所高田支部から破産手織き開始の決定を受けていたことが分かりました。民間の信用調査会社各社の調べによりますと、販売不振が原因とみられ、負債総額は約3億円だということです。
1995年に個人経営で創業した『匠・小山住建』は、「長く親しまれる味わいと上越地方での快適な暮らしを生みだすデザイン」などをテーマとした家作りを展開するとともに、2010年にはハウスメーカーのFCとして注文住宅の請負にも注力。
2017年3月期には4億2503万円の売上高を計上しています。
しかし、ローコストビルダーとの競争が激化するなかで、新型コロナウイルス感染症の拡大や木材の価格高騰に伴うウッドショックなどによる業績低迷を余儀なくされ債務超過の状態が続き、資金繰りにも苦慮する状況が続いていた模様です。
一方で物価高などの影響で落ち込んでいた上越地域の住宅需要には回復が見られ、2025年に入ってからも新規の受注を獲得していましたが、従業員の退職も散見されるようになり、6月30日付で営業を停止していました。