福岡県飯塚市のLPガスボンベの検査所が必要な検査を実施しないままおよそ8万5000本のボンベを合格させていたことがわかりました。LPガス協会は直ちに危険というわけではないとしています。

LPガスボンベの検査で不正を行っていたのは飯塚市の大内田産業です。
福岡県によりますと大内田産業は、LPガスボンベの定期検査で最も重要な耐圧試験をせずに検査に合格させていました。

未検査のボンベは、5年間でおよそ8万5000本に上り福岡県を中心に佐賀県や熊本県などの家庭や事業所に設置されているということです。
LPガス協会は、「耐圧試験を実施していなくても直に危険というわけではない」としています。
一方でLPガス協会は、未検査のLPガスボンべをすべて緊急点検し、今年11月末までに回収するとしています。

福岡県の聞き取りに対し大内田産業は「30年前の先代の時から不正をしていた」などと話しているということです。