狭い道や山道・・・一般の救急車が通り抜けできない場所も

姫野病院は、外来の診療以外にも積極的に救急患者を受け入れています。
診療エリアとする広川町や隣接する八女市などには、狭い道や山道が多く存在し、一般の救急車では通り抜けできない場合もあるといいます。

姫野病院 姫野亜紀裕 院長
「消防署の救急隊だと、道が細くなったら太い道に止めて、そこから担架とかストレッチャーで運び出すという方法があるんですけど、病院の救急車の場合は人数が少ないので。もう本当に家に横付けしておきたいんですよね」
自力で病院に行けない高齢者 出動回数も増えている

さらに課題となっているのが、救急車の出動の増加です。
高齢化などに伴い救急車の出動件数は年々増加。出動件数はこの10年間でおよそ170万件増え、去年は過去最多の770万件にのぼりました。
広川町などでも自力で病院に行けない高齢の患者が増えているといいます。
姫野亜紀裕 院長
「自分で運転して受診をできない方が非常に増えているんですよね。それならもう僕たちが車を出して、本当に受診したいときに来てもらえる様にした方が地域のためになるんじゃないかな」