2015年から続く「理由」
東北電力によりますと、新仙台火力発電所3号系列では、2015年から人工的な巣を設置しハヤブサが繁殖できる環境を整えているそうです。

と言うのも、ハヤブサはもともと発電所の1号機と2号機の煙突の上に営巣して自然繁殖していたといいます。しかし、1号機2号機ともに廃止となったため、東北電力は、ハヤブサの繁殖を絶やさないようと、3号系列に人工の巣を設置しました。煙突は地上100メートルの高さですが、このうち人工の巣は地上76メートル部分に設置されています。もともと巣を作っていた1号機2号機と同じ高さに設定したということです。なお、煙突から出てくるのは煙、ではなく、ほぼ水蒸気とのこと。

2017年には人工の巣でハヤブサの巣立ちを確認。しかし、翌18年と19年は巣立ちを確認できなかったということです。繁殖が途絶えたかに見えましたが、2020年に再びひなの巣立ちを確認すると、そこから6年連続で繁殖を見届けることができているということです。