東北電力は30日、新仙台火力発電所で希少猛禽類「ハヤブサ」のひなが誕生し、無事に巣立ちを迎えたとで発表しました。ハヤブサが巣立ったのは、何と発電所の高さ76メートルの煙突の上。いったいナゼ?発電所の煙突でハヤブサが生まれ育ったのでしょうか。

新仙台火力発電所は、仙台市宮城野区の仙台港に位置するLNG=液化天然ガスを燃料とした発電所です。東北電力によりますと、最大出力は104万6000kWで、宮城県全世帯の1.6倍分の電力を賄うことができるということです。今回、3号系列と呼ばれる発電所の煙突でハヤブサのひなが生まれました。

4月12日、巣を捉えた固定カメラには、発電所の夜景を望む煙突の片隅で、親鳥が交代で卵を温める様子が映っていました。

よく見ると、ハヤブサが卵を温めている巣は、人工的に作られたものであることがわかります。いったいなぜ発電所の煙突の上に人工的にハヤブサの巣を設置したのでしょうか。