6月22日にアメリカがイランの核施設を攻撃したという第一報がありました。その後、緊張が高まる中での急転直下の「停戦合意」。目まぐるしい動きの陰に何があったのでしょうか。
イランとイスラエルの“停戦合意”…世界を驚かせた顛末

♪Bomb Bomb Iran, Bomb Bomb Bomb(イランを爆撃、爆撃 爆撃 爆撃)
軽快なメロディに乗せ 「イランを爆撃」と唄われる曲。 24日、トランプ大統領が自身のSNSに投稿したものです。 イランの核施設を爆撃した成果を誇りたかったのでしょうか。

トランプ大統領(25日)
「アメリカの力の行使が平和への道を切り開き、歴史的な停戦合意をとりつけた」
電撃的な攻撃(21日)から、わずか2日後。 イスラエルとイランの停戦合意を発表し、 世界を驚かせたトランプ氏。

極秘作戦「ミッドナイト・ハンマー」は、 21日の午前1時に開始されました。イランに向け、飛び立つB2爆撃機。
その17時間後(21日午後6時)、トランプ氏はホワイトハウスの地下にある作戦司令室へ。

21日午後6時40分、 アメリカ軍は地中貫通爆弾「バンカーバスター」などを使い、 イランの3か所の核施設を攻撃しました。

衛星画像が捉えたフォルドゥ核施設には、攻撃のあと、地面に6つの穴が空き、イスファハン核施設では、 巡航ミサイル「トマホーク」で建物が広範囲に破壊されているのが確認できます。
トランプ大統領(21日)
「攻撃は大成功だった。イランの主要なウラン濃縮施設は、完全に破壊された」
実はこの直後から、 アメリカはイランとイスラエルに停戦を働きかけていたのです。

2日後にはイランが報復攻撃を行いますが、事前にアメリカ側に通告した上でのことでした。そして6時間後、世界を驚かせた停戦合意が発表されたのです。

イスラエル ネタニヤフ首相
「イスラエルの防衛とイランの核の脅威の排除に貢献したトランプ大統領に感謝します」

イラン最高指導者 ハメネイ師
「いかさまのシオニスト政権(イスラエル)に対する、我々の勝利を祝福する」