区の補助で店の一部を『喫煙所に改装』したカメラ店

千代田区内に店を構えるカメラ店「ヒライ商会」でも店の一角に喫煙所が設置されていて、記者が訪れた時もタバコを吸う人が列をなしていた。

商品が並んだ先、店の奥に設けられた喫煙所は一度に6人ほどが入れる広さとなっている。

6年前に約400万円の補助を受けて店の一部を喫煙所に改装したという。
(ヒライ商会 平位誠一さん)
「(店を)直す前は壁面に全部カメラの商品とかがあった。(Q喫煙所設置のきっかけは?)下火になるじゃないですかカメラ業界が。『そろそろカメラ店も終わりかな』と思った時に勧められて」

現在は証明写真の撮影などカメラ店の業務をする一方、喫煙所利用者らへのタバコ販売も並行して行っているという。

(ヒライ商会 平位誠一さん)
「メリットは金銭的なものが一番。普通は民間に貸そうとすると厳しいスペースの大きさだしなかなか貸しづらいけど、喫煙所にすることで店の半分のスペースの家賃をもらえるから、そういう意味で黒字」
人口で見ると大阪市は千代田区の3倍超…2年で整備は「難しいのでは」

手厚い支援によって着実に喫煙所の数を増やしてきた千代田区だが、大阪市が同じ方法で成功するかというと疑問符がつく。2020年の国勢調査によると、千代田区(面積:約11.7平方キロメートル)で人が活動する昼間の人口は約117万人。対して大阪市24区(面積:約225平方キロメートル)は約365万人とその差は3倍以上。単純に人口比で考えれば、千代田区が10年以上かけて増やしてきた喫煙所の3倍の数を大阪市は2年で整備しなければならないこととなる。
(東京都千代田区・地域振興部安全生活課 乙部冬子さん)
「(Q2年間で地元の合意形成や設備を整えることは?)全域は…千代田区の何倍あるんですかという広さですので、正直難しいんじゃないかと思います。全域というのは」