4月に初当選した登米市の熊谷康信市長が掲げる複合施設=地域交流センターの白紙撤回についてです。まず、こちらにこれまでの流れをまとめました。

2025年度の当初予算には、複合施設の関連予算として約7億6500万円が計上されていました。しかし、4月の市長選で複合施設の白紙撤回を訴えた熊谷市長が初当選し、今回の議会に関連予算を減額する補正予算案を提出しました。きょうの市議会では議員側からこの減額の削除を求める動議が出され、27日採決されることになりました。

登米市議会の6月議会には、複合施設の関連費用約7億6500万円を減額することなどを盛り込んだ補正予算案など13の議案が提出されています。

岩淵正宏議員:
「仮称、地域交流センター整備事業に要する経費の減額補正を削除し、令和7年度当初予算の姿に戻すため結果的に増額となるものです」

26日の市議会では、補正予算案について質疑が行われたあと、一部の議員から「2025年2月の議会で当初予算として決定していて、現時点での減額補正は認められない」として、複合施設関連費用の減額を削除する動議が提出されました。

熊谷康信 登米市長:
「実際に事業費は想定されているが、物価の高騰、賃金の上昇などの関係もあるので、どのくらいかかるのか見定められない中で、私は進めるべきではないと現時点で考えているので、それは強く話をさせてもらった」

登米市の複合施設計画については、前市長のもと計画が進められてましたが、4月の市長選で、熊谷市長が財政負担などを理由に白紙撤回を訴え初当選しました。26日に提出された動議は、27日に採決されます。