企業であれば雷対策に「SPD」導入を

こうした雷のリスクは家庭でも。

(玉岡克希記者)
「雷の電気はここ、コンセントからも侵入してきます」

コンセントにつながっている電化製品や通信機器は雷による異常な電圧や電流で故障してしまうことがあります。

では、雷の侵入を防ぐためにどのような対策が有効なのでしょうか。

(MS&ADインターリスク総研 新開英之さん)
「避雷針ももちろん効果がありますが、避雷針自体では建物の中の設備などは防護できません。企業であれば、『SPD』などで対策をとるということをお勧めいたします」

「SPD」は、異常な電圧が侵入した際、それを瞬時に逃がすことで、機器の損傷を防ぐ装置です。

ただ、そういった設備がない場合、雷が鳴ったら電子機器などの電源ケーブルをコンセントから抜くことが基本的な対策となります。

(宮崎大学工学部 迫田達也教授)
「『SPD』をご用意できない場合には、大切なデータや、情報が入った電子機器への通信線や電源線をあらかじめ抜いておく。このような対策は有効かと思います」

身近にある雷のリスク。被害を防ぐために、十分に備えることが大切です。

雷被害のほとんどが離れた場所に雷が落ちる「誘導雷」と「逆流雷」によるものです。
家庭では、雷サージ付きのタップで対応するのが良いとのことですが、アース線につながないといけないので注意が必要です。

※MRTテレビ「Check!」6月26日(木)放送分から