7月中旬には銘柄米も4000円を切る?

 最後に銘柄米の価格の今後を見ていきます。

 安い備蓄米が出回ると、比較的高い銘柄米が売れず、在庫が“ダブつく”ことになるのではないかと考えられます。これにより銘柄米も安くなるのか?流通経済研究所・折笠俊輔氏に聞きました。折笠氏は、すでに小売店から卸への「発注」は備蓄米が増えて銘柄米が減っている状況だとしたうえで、銘柄米は7月中旬ごろには5kg4000円を切る可能性も出てきたと分析しています。

 ただ、値段を下げていくと、高い価格で銘柄米を仕入れた卸は値下げ損をするのではないか?という疑問が出てきます。これについて、折笠氏は、銘柄米の仕入れ値も徐々に値上がりしたものなので、ここで値下げしても年間では損はないのではないかと見ています。

 コメ価格をめぐる今後の動きについて、引き続き注視する必要がありそうです。