◆町田結香さん
「前々から言われていたのが『本物の絵を見ろ』と。レプリカでは伝わらないものがあるので、美術館に飾ってある本物の絵画を実際に見に行きました。見に行くと、筆のタッチとか絵画全体からインスピレーションを受けて、それを『庭に還す』ことが、私たちの『モネの庭』での仕事だと思います」
そんな、数多くの川上さんの指導の中で、町田さんの心に特に深く刻みこまれている"言葉"があります。
◆町田結香さん
「『手入れをしていないような手入れをしなさい』というのが川上さんの一番の答えで、『放置することが自然ではない』と言っていました。放置しているように感じるけど、実際はちゃんと手入れをしている。植物が"自然と湧き上がってきている"ような、そういう"自然"な感じ」
◆町田結香さん
「訪れた人に『自然だね、人間の手が入っていないんだね』と言われるぐらいがちょうど良くて、本当に放置されているものを見ると『自然だね』ではなく『荒れていますね』となる」
川上さんの"教え"を胸に、日々、庭づくりに向き合う町田さん。そんな彼女を、和田昌敏支配人も「モネらしい印象派のような色使いの花の並べ方や、モネの世界観をよく理解してくれていて、申し分ない後継者だ」と評価しています。
さて、その町田さんの師匠・川上さんは、引退前の2021年に取材した際、自身が退いた後の「モネの庭」について、こう語っていました。














