
その庭師は、川上裕さん。先代の「チーフガーデナー(庭園管理責任者)」で、現在の「モネの庭」をつくりあげた中心人物です。
テレビ番組「情熱大陸」(MBS毎日放送)にも取り上げられたほど、モネの庭づくりを極めた庭師で、その功績が評価され、フランスの芸術文化勲章も受勲しています。
◆町田結香さん
「入社時に『造園はやったことがないです』と言ったんですけど、先代の川上が『下手に知っているより知らない方がいい、ここで学べばいい』と言ってくれて、川上さんに付いて、見て学びました」

師匠・川上さんのもとで、町田さんは9年間、直接指導を受け、その技術や世界観を学んできました。そんな中、2024年に川上さんが引退することになり、町田さんは"後継者"に指名されたのです。
偉大な師匠から”後継者”に指名され、町田さんは当初、プレッシャーに押しつぶされそうになったといいます。
◆町田結香さん
「自分に力があるとは到底思えなかったので『本当に務まるだろうか』と不安でしたが、川上さんが『お前じゃないとできない。お前がやれ、お前ならやれる』と言ってくれたので、『やるしかない』という思いでやっています」
責任者である「チーフ」として歩み始めた町田さん。今でも、偉大な師匠・川上さんから学んだ多くのことを胸に、庭づくりに励んでいます。