フランスの画家クロード・モネの絵画をもとに、その世界観を庭園としてつくりあげる「庭師」がいます。36歳の若き「庭師」は、偉大な"師匠"の教えを受け継ぎつつ、"自分の庭"をつくりあげるべく奮闘しています。

フランスの画家、クロード・モネが愛した庭を再現した、高知県北川村の「モネの庭」マルモッタン。四季折々の花々が咲き誇る園内には、モネが描いた絵画のような風景が広がっていて、訪れる人たちの目を楽しませています。

この「モネの庭」で、庭園全体の管理を任される責任者「チーフガーデナー」を務めるのが、36歳の「庭師」、町田結香さんです。

いつ、どこに、どんな植物を植えるのか。"庭師"のリーダーである町田さんは、モネの庭にいる約10人の庭師に作業計画を伝えて実行し、クロード・モネの"世界観"を守り、そして育てています。

Q.今、何をしている?
◆町田結香さん
「今『どこを直そうかな』と考えています。だいぶ傷んでいる植物も多いので…。枯れている植物を1個除けるだけで、きれいになる」

◆町田結香さん
「モネの絵画は『"光"がすごく重要だ』と言われていて、朝7時と、真昼と、夕方6時の風景は全く違うんですね。その"空気感"をモネは描いていて、私たちは『光が役に立つための風景』をつくっている。モネが描きたくなるような状態をつくるのが一番の仕事。非常に難しいんですけど…」