写真の公募展「南日本写真展」が鹿児島市立美術館で24日から始まりました。54年の歴史に幕を閉じ、今回が最後の開催です。
1971年からはじまり、今年で55回目を迎えた「南日本写真展」。今年でその歴史に幕を下ろすことになりました。
鹿児島県内に住む3歳から95歳までの1136点の応募があり、このうち会場には322の作品が展示されています。

最高賞の「南日本新聞社賞」には、MBCの気象予報士・亀田晃一さんの作品、「出会い」が選ばれました。
去年10月に雄大な桜島と紫金山・アトラス彗星を同時に撮影したもので、自然と宇宙、数万年に一度しかない奇跡の出会いをとらえています。
(亀田晃一気象予報士)「太陽が沈んで暗くなって彗星が現れるこの時間の数分しか撮影できない。雲がかかって諦めて帰ろうとした瞬間に、サーっと雲がとれて今だと思った。彗星が現れた瞬間には手が震えて涙も流れた、必死になってシャッターをきった」
このほか、鹿児島の伝統文化や何気ない日常の一瞬など個性あふれるさまざまな作品が展示されています。
(来場者)「世界を切り取ってきれいなものを見せてもらった」
(来場者)「いのちを感じた」
一方、こちらも同時開催の写真展です。
鹿児島写真同好会の会員44人がファインダー越しに見た県内各地、ふるさとの景色が並びます。
(鹿児島写真同好会 久保政行会長)「鹿児島を見渡すと素敵な所がたくさんあると(写真から)味わってほしい」
写真展は、どちらも今月29日まで鹿児島市立美術館で開かれています。