「10%!」
「おしい~ ハハハ」
楽しいクイズ大会の一幕ですが、このクイズは沖縄が置かれている、ある社会問題を風刺しています。

与那城千恵美さん
「基地があって沖縄経済が成り立っているんだから文句言うな、文句言うなら日本から出ていけ!」
このクイズは沖縄の基地問題に対するネット上の誹謗中傷を元に作られているのです。
与那城千恵美さん
「こんなことを言う人たちが本当にいるんだと思ってショックでした。とても苦しいです、悲しいっていうか」
クイズを作る与那城千恵美さんと宮城智子さん。
普通に子育てをしていた母親たちの日常にある日、誹謗中傷が向けられるようになりました。

2017年12月与那城さんや宮城さんの子どもも通っていた宜野湾市の緑ヶ丘保育園の屋根から、アメリカ軍ヘリの部品が見つかりました。
緑ヶ丘保育園 父母会
「子どもたちのために子どもたちを守ってください。宜しくお願いします」
園や園の父母会は、保育園上空での軍用機の飛行停止を求め県や防衛局などに何度も出向きました。
しかしアメリカ軍は「部品は軍のものと認めたものの、部品の数はそろっている」として、ヘリからの落下は否定。その直後から園の電話やメール、父母たちのSNSにいわれない誹謗中傷がよせられました。
与那城千恵美さん
「一番多かったのは自作自演っていうのが多かったんですけど、それに関連して何もないところにお前たちが住んでいるから悪いだろうとか、お金もらっているから文句言うなとか」
宮城智子さん
「子どもの命が危ぶまれて怖い思いをしているのに、こんなことを言う人がいるんだっていうので驚きました。心が重くなるというか怖くなるというか」