鹿児島県トカラ列島近海では、6月21日から地震活動が活発化しています。福岡管区気象台が24日午前11時28分に発表した地震解説資料によりますと、24日10時までに震度1以上を観測した地震は327回で、このうち十島村の悪石島で震度4を観測する地震が5回発生しました。気象台は、当分の間、強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
327回の地震発生 震度4が5回
今回の地震活動は6月21日午前5時ごろからトカラ列島近海(小宝島付近)で始まり、急速に活発化しました。24日午前10時までの観測では、震度4の地震が5回、震度3が19回、震度2が84回、震度1が219回で、合わせて327回発生しています。
最大規模となったのは22日午後5時15分に発生したマグニチュード5.1の地震で、悪石島で震度4を観測しました。

その他にも22日12時12分にマグニチュード4.5、23日午前0時15分ごろマグニチュード3.6、23日午後11時36分ごろマグニチュード5.0、24日午前2時23分ごろのM4.9の地震でも悪石島で震度4の揺れを観測しています。
地震の発生頻度を日別に見ると、21日には28回、22日には118回、23日には161回の地震が観測されています。

過去にも繰り返す トカラ列島近海の地震活動 2021年には震度5強
福岡管区気象台の資料によると、トカラ列島近海では過去にも同様の地震活動が複数回確認されています。
直近では2024年6月18日から20日にかけても地震活動が続き、震度1以上を観測した地震が16回発生しました。(震度3:3回、震度2:4回、震度1:9回)
より活発だったのは、2023年9月で、9月30日までに震度1以上を観測した地震が346回(震度4:2回、震度3:25回、震度2:82回、震度1:237回)観測されています。この時の最大規模の地震は、9月11日午前0時1分に発生したマグニチュード5.3の地震でした。

さらに2021年12月には、12月31日までに震度1以上を観測した地震が308回発生し、最大規模の地震は12月9日午前11時5分に発生したマグニチュード6.1(最大震度5強)を記録しています。
地震に備えを
福岡管区気象台は「この地域では、過去にも地震活動が継続した事例があります。当分の間、強い揺れを伴う地震に注意してください」と呼びかけています。
【追記】
午後4時4分ごろトカラ列島近海を震源地とする地震があり、最大震度4を観測しました。震源の深さは20キロメートル、地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定されています。この地震による津波の心配はありません。この地震で緊急地震速報が発表されています。
各地の震度は、
震度4 十島村悪石島
震度2 十島村小宝島
震度1 十島村中之島、十島村宝島、十島村諏訪之瀬島、奄美市