トカラ列島近海では21日から地震が続いています。

21日から24日午前7時半までに震度1以上を321回観測しています。震度4は5回、震度3は19回、震度2は82回、震度1は215回です。

24日午前2時23分ごろには震源の深さが約20キロメートル、地震の規模を示すマグニチュードは4.9の地震があり、十島村悪石島で震度4、奄美市で震度1を観測しました。

十島村には7つの有人島があり、669人が住んでいますが、役場にこれまでに被害の情報は入っていません。気象台は、当分の間、強い揺れを伴う地震に注意を呼びかけています。

今回の地震が発生している場所は過去にも狭い震源域で断続的に地震が多発する群発地震が起きている場所です。

鹿児島大学で南西諸島の地震活動などを研究している八木原寛准教授は「群発的な地震活動の難しさは、どの地震が最大の地震なのか、いつまで続くのか、その間にどういう活動を見せるのか、分からない難しい活動。今起こっているすでに起こった地震が最大という保証はない」とし、家具の固定など引き続き揺れに備えてほしいと話しています。