年間およそ400トンのコメを地域の住民や飲食店などに販売するこちらの店では、通常秋の収穫期に年間取扱量のおよそ8割に当たるコメを市内の生産者から直接仕入れています。

しかし、高温のため長期保管の難しい夏場だけは、スポット市場と呼ばれる卸売業者間の取引でその都度仕入れます。

(河内克倫社長)
「スポット価格で5万円弱、いわゆる60キロ5万円弱ぐらいまでいっておりました」
以前であれば2万2000円程度だった60キロの玄米の価格が、2025年は2倍以上に跳ね上がりました。
あまりの高値に仕入れを控えている中、ようやく手に入った備蓄米。

コメが届いた翌日に10キロ税込み3780円で店頭に並べました。
初日は消費税分の280円を特別値引きして販売し、店には次々と常連客らが訪れ買い求めていました。

(購入した人は)
「うち家族が多いので、やっぱりご飯の消費量が高いので、できるかぎり安いのがあれば助かります」
この日は用意した30袋は完売しました。

河判では1日30袋程度の販売を8月末まで続ける計画です。

(河内克倫社長)
「スーパーさんとは違って、この地域の中のお客様に対して、ゆっくり3ヶ月程度供給できるような形で、今日は30袋だけですけども、そういった形で、少なめな供給をさせていただいて、長くご愛顧いただけるように販売していきたいと思います」