フェリー旅が人気を集めています。国土交通省によりますと、2010年代、フェリーを含む船による旅客数は8000万人台で推移していましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響で激減し5000万人を下回りました。しかし、その後は回復基調となっています。フェリーを利用する上で気になる、船内のシートや食事、Wi-Fⅰ環境など…実際にどうなっているのか、MBS河西美帆アナウンサーが乗船して取材しました。

700人以上が乗船可能 大阪-別府を結ぶ「さんふらわあ くれない」

 2023年に就航した「さんふらわあ くれない」。大阪・南港と大分・別府を結ぶ長距離フェリーで、700人を超える客が乗船できます。船内に入ったフェリー初体験の河西アナウンサーは「広いです。豪華で船だとは思えない」とコメント。まるでホテルのような豪華なロビーも驚きですが、まず気になるのは客室。
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 なかでも、予約がとりにくい豪華な部屋が、和室と洋室、2つのタイプのスイートを1つにつなげた「コネクティングスイート」です。広さは約44平方メートルで、定員は7人。3世代など大人数で利用できると人気です。

 (商船三井さんふらわあ 前田優人さん)「ご高齢の方でも親しみやすいように和室になっております。旅館のようなイメージで設計されています」

 この部屋の料金は、シーズンにもよりますが、片道運賃1万3200円に個室料1万6000円をプラスした、1人あたり税込み2万9200円~です(※1室4人以上で利用)。バルコニーも備え付けられていて、船旅ならではの景色を楽しむことができます。

 (商船三井さんふらわあ 前田優人さん)「コネクティングスイートは部屋数がもともと少ないもので、かなり早いタイミングで埋まる部屋となってしまっています」

 実はこの「さんふらわあ」には別府までの一晩を過ごすための客室が20種類以上あり、バリアフリーの部屋など様々なニーズに対応しています。