初夏のある朝、いつもと変わらず遅刻ギリギリで登校中だった高校男子3人組。あと50メートルほどで校門というところで、「バシャッ」という水の音が聞こえました。振り返ると、今すれ違った高齢とおぼしき男性が用水路の中に…。登校時間ギリギリ、男子3人組の “とっさの判断” です。

5月23日の朝、富山県立福岡高校2年生の開発晧さん(17歳・写真左)、示野翔真さん(16歳・中央)、杉井佑成さん(16歳・右)の3人はいつもの足取りで学校に向かっていました。
登校時間ギリギリの午前8時半、生徒のほとんどが、教室にいるなか、この日も静まり返った校門をくぐるのは、いつもの男子3人組です。
あと50メートルほどで学校に到着するというところで…
「バシャッ」
3人が歩く後ろで、何かが水に落ちたような大きな音が聞こえました。振り返ると…

福岡高校2年生 示野翔真さん
「用水路を見たら、おじいさんと自転車が一緒に落ちていたんです」
たった今、すれ違った70代男性が、用水路の中に倒れていました。男性は、手で押して歩いていた自転車とともに転落したようです。
頭から血を流していて、気を失って水を飲んでしまっているかもしれません。
男性の命の危険を感じた3人は思わず行動に出ました。
 
   
  













