アイスホッケーとスケートの競技連盟は、青森県八戸市に練習や大会を行う環境が不足しているとして、県立のアイスホッケーリンクの整備を求め、市に要望書を提出しました。
県アイスホッケー連盟と県スケート連盟は20日、八戸市の熊谷雄一 市長を訪ね、市内に県立の屋内アイスホッケーリンクを整備するよう、県への働きかけを求めて要望書を手渡しました。
アイスホッケーは、県内の競技人口が約1600人と全国(約1万7000人)の1割ほどを占め、八戸市では大会が盛んに開かれています。一方で、市内のホッケーリンクは平成初期に7面ありましたが、現在は3面に減少し、練習場所が不足して早朝や深夜の利用も余儀なくされています。
八戸市 熊谷雄一 市長
「(午前)5時!?」
連盟員
「(子どもたちは)学校に行く前に練習している」
八戸市 熊谷雄一 市長
「社会人の『深夜』というのは?」
連盟員
「(午後)11時から…」
八戸市 熊谷雄一 市長
「(午後)11時!?」
また、競技連盟は南部町や三沢市のリンクとも連携して、大会の誘致などを行ってきましたが、6月13日に南部町の「ふくちアイスアリーナ」でスケートリンクとしての活用を廃止することが決まり、今後一層、競技環境の確保が厳しくなると訴えました。
県アイスホッケー連盟 田島幹士 副会長
「“氷都八戸”ということでスケート人口が多いですし、試合も八戸で今までずっとやった経緯がある。八戸に、ぜひ作っていただきたい。練習環境、子どもたちへの環境を作って維持していきたいのが願い」
八戸市は要望を受けて、県への働きかけを検討しながら、県アイスホッケー連盟、県スケート連盟と連携して競技の振興に取り組むとしています。