県が計画する新たな総合体育館の設計費およそ9億円を盛り込んだ補正予算案が、20日の県議会の委員会で賛成多数で可決しました。計画の抜本的な見直しを求める陳情は不採択となりました。
(県観光・文化スポーツ部 桑代毅彦部長)「議決してもらえれば設計をして、詳細な建設費が出せる。それをきちんと説明して、また(議会で)議論してもらうことを考えている」
県がドルフィンポート跡地に計画する新たな総合体育館の建設費は、資材価格や人件費の高騰などで400億円以上に膨らんでいます。20日は設計費およそ9億円を盛り込んだ補正予算案の採決がありました。
(委員長)「議案第66号は原案の通り可決すべきものと決定」
高額な費用などを理由に無所属の県議1人が否決を主張しましたが、賛成多数で可決されました。ただ、賛成した県議が「可決は建設自体を認めたわけではない」とくぎを刺す場面も。
(永井章義県議)「今回はあくまで設計費を容認するもの、建設費の総額を見極めたうえで判断することになることを申し上げておきたい」
20日の委員会では体育館計画に関する85件の陳情も審査されましたが、県民投票や、計画の抜本的な見直しを求める陳情は不採択となり、早期整備などを求める陳情は、継続審査となりました。
補正予算案や陳情は、26日の県議会最終本会議で採決されます。