歌手、俳優として唯一無二の存在感を放ち続けている美輪明宏さん(90)。その原点には、10歳で経験した“あの日”の記憶がありました。被爆から80年の節目を前に、美輪さんが語った被爆体験とは。

10歳の美輪少年を襲った閃光と轟音

「もしもし。こんにちは」

美輪明宏さん、90歳。丸山遊郭に近い長崎市本石灰町で生まれ育った美輪さんは、10歳の時、自宅で被爆しました。

美輪明宏さん:
「ちょうど私が学校の宿題の絵を二階で書いてたんですね。でき上がった絵を二・三歩下がって確かめようと思ったら。ピカッ!っと、マグネシウムを千個か一万個くらい炊いたような灯りがピカッと光ったんでね…、あれ?こんないい天気の日に雷?と思うか思わないか、その一瞬でしたね、宇宙の雷を全部集めてきて音にしたようなものすごい轟音でガー!!っとなったんですね」