暖かい季節になると、公園や芝生でのびのびと遊ぶ子どもたちや、散歩を楽しむ人たちの姿が多く見られるようになります。しかし、そんな身近な場所に思わぬ“トラブルの種”が潜んでいるのをご存じでしょうか。それは「メリケントキンソウ」と呼ばれる外来植物で、最近では全国各地で生育が確認されています。

メリケントキンソウは南米原産の外来植物で、公園や芝生など日当たりの良い場所に生育しています。特定外来生物には指定されていませんが、果実に硬く鋭いトゲがあります。

高橋宏明記者:
「メリケントキンソウのトゲは非常に小さいんですが、指に押し当ててみると、硬さがしっかりあって、はっきりと痛みを感じます」

メリケントキンソウは5月から6月にかけて実をつけ、その果実には2ミリほどのトゲがあります。芝生に座ったり、手をついたりした際に刺さる恐れがあります。

由布市環境課 阿部貴大さん:
「全国的にも発見が多く報告されています。いろいろなところに生えうる植物だといわれています」

由布市では去年、市民からの連絡を受けてて初めて確認。薬剤をまいて駆除しました。ただ、繁殖力が強いため、今年も同じ場所付近で再び確認されていて、市はホームページで注意を呼びかけています。

由布市環境課 阿部貴大さん:
「手をけがしないよう手袋をつけたうえで、抜き取るなどの対応をお願いしたいです。草むらや芝生に入るときには、素肌に直接触れないなど気をつけて歩いてください」

公園など身近な場所に潜むメリケントキンソウ。外で遊んでいた子どもや散歩中のペットにトゲが刺さるケースも報告されており、注意が必要です。