現在、田植えが行われている2025年産の主食用のコメの生産量についてです。農家の数の減少などで県が設定した「生産の目安」に届かない見通しと分かりました。
19日の鹿児島県議会で県は、2025年産の主食用のコメの作付け面積について、コメ不足を背景に、加工用や飼料用からの転換などで前の年より6%増え、1万6600ヘクタールの見込みと明らかにしました。
生産量も9%増え、およそ8万トンですが、国の需給見通しを踏まえ、県が設定した「生産の目安」の9万トンには届かない見通しです。
背景には、コメ農家の数が2020年までの5年間で25%減り、1万892戸になったことや、60歳以上が7割以上を占める高齢化があるとしています。
(長田康秀県議)「そもそも(田んぼを)広げても、農家がいなければできない。60歳以上の人が7割を占めている状態。新規の就農者に対する取り組みは」
(県の担当者)「いかに所得を上げていくか。水田農業の魅力を高めていくことが就農につながっていくと考えている。そこをしっかりやっていきたい」
飼料用の減少は畜産経営に影響を与えるとして、県は今後、飼料作物のトウモロコシを増産する方針です。