備蓄米の販売が大手小売店ではじまる一方、まちのコメ店にはまだ届いていません。販売期限の8月が迫る中、不安の声が聞かれています。
鹿児島市の二之宮米穀店です。国に2021年産の「古古古米」を申し込みました。
(二之宮米穀店 二之宮行宣代表)「準備も大変。これ全部、備蓄米の袋。これも用意しなきゃいけない。備蓄米が来ていないけど、先に作っておかなきゃいけない」
店では最低ラインの10トンを今月2日に注文しましたが、まだ届いておらず、店に届くのは7月7日以降と連絡が来ました。玄米で届くため、その後、精米して販売することになります。
一方、国は備蓄米を「8月までに売らなかった場合、ペナルティを科す」としています。
(二之宮米穀店 二之宮行宣代表)「一番は精米能力と売る能力。(精米機を)12時間ずっと回しっぱなしにしたいが、機械なのでモーターを休ませないといけないので限度はある。売り切れなかったときのペナルティが何があるのかもわからない」
8月には新米も市場に出回ることから、二之宮さんは「到着が遅れれば売れ残る可能性もある」と不安を抱えています。
(二之宮米穀店 二之宮行宣代表)「通常業務とあわせて備蓄米の業務をやらないといけないので、(備蓄米の)お客様を待たすと駄目だし、通常のお客さんを止めるわけもいかない。夢にまで出てくる『お米』『備蓄米』というワードが。どうやって売るんだと」
早く売りたいコメが届かない、もどかしい日々が続いています。