被爆の実相伝える原爆資料館を視察

日本被団協のノーベル平和賞受賞に関する展示を見られる天皇皇后票陛下=原爆資料館で

原爆資料館では、両陛下はまず、昨年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協に関する展示の説明を受けました。その後、東館や本館を視察しました。

資料館では、東館にある導入展示「失われた人々の暮らし」に設置されている「ホワイトパノラマ」前で石田館長から説明を受けました。「ホワイトパノラマ」は、コンピューターグラフィックス(CG)で作った原爆投下時の映像を市街地模型に投影したもので、原爆が炸裂し、町が一瞬にして消え去ったことを伝えています。

本館では、空襲に備え防火帯を作る「建物疎開」作業中に原爆に遭った少年少女が身につけていた学生服などの集合展示。当時3歳の男の子が遊んでいた三輪車、黒焦げになった弁当箱といった子どもたちの遺品のほか、放射線の被害を伝える写真、被爆者が描いた原爆の絵などが展示されています。

広島訪問2日目となる20日には、2014年に発生した広島土砂災害の被災地を訪問する予定です。