平和公園にある原爆供養塔の遺骨を巡り、広島市内の女性が「兄の遺骨の可能性がある」として、広島市に申し出ました。遺骨の名前は長年、納骨名簿に間違って記載されていました。
原爆供養塔には、約7万人の遺骨が納められ、そのうち813人が名前が分かりながら遺族が見つかっていません。

広島市は去年、「遺髪」でのDNA型鑑定で遺族が判明したことから、40年ぶりに813人全ての骨つぼを総点検。813人のうち37人に、名前の誤記や住所漏れなどが見つかりました。
このうちの1人、「若本敏明」さんとされる遺骨について、広島市の三好滋子さん(90)から、「13歳で被爆死した兄の可能性が高い」と新たに申し出がありました。

若本さんとされる遺骨は、これまで納骨名簿に「石本」と記載されていて、今回の総点検で誤記が判明しました。
広島市は15日、申し出た三好さんから聞き取りを行い、戸籍謄本などを確認しました。身元の特定まではもうしばらくかかるということです。

現在90歳の三好さんは、「兄の遺骨という思いが強まった。母が生きているうちに判明してほしかった」と話したということです。
広島市では「名前が違っていたため、時間がかかり申し訳ない。誤記が見つかったことで遺族への遺骨返還につながれば」としています。














