カニかご調査では成体の数が回復

一方で今年に入り明るい兆しも…。

県水産研究所 三箇研究員
「今年は例年並みぐらいにはなっていて」「ひとかごあたり29.4個体採集された」

地震から1年後のことし1月から2月の調査では1かごあたり29匹と、地震前の平年に近い水準まで回復したのです。

県水産研究所の三箇さんは2つの可能性を指摘します。

1つ目は去年も調査海域にカニが生息していたが、地すべりなどなんらかの要因でカニかごに入らなかった可能性。

そして2つ目は去年、調査海域から移動して一度いなくなったカニが、今年になり戻ってきた可能性です。

県水産研究所 三箇研究員
「状況は海域ごとで異なる可能性も考えられると思うので、そのへん調査をしていきながら判断していく必要がある。ただ採集量が増えたという点においては漁業者さんにとっては明るい話題だと思いますし、今後も漁獲量が回復していく可能性はなくはない」