高齢ドライバーの事故相次ぐ 免許返納は“家族だけの説得では限界”

小川彩佳キャスター:
家族会議のあの会話の内容とか目線を合わさずに話しをする感じとかも、一つ一つが他人事ではないという。

藤森祥平キャスター:
家族会議を開くところに至るまでもいろんなご苦労もあったでしょうし、これだけでも真剣に皆さん向き合っているなと思うし、お父様にも免許を更新して運転できる権利はある。でも息子さんの思いは、言葉とかタイミングを選びながら進めているし…ってなりますね。

小川キャスター:
本当に家族の皆さんの協力を得て今回取材ができたわけですけれども、非常に難しい問題だと改めて思いますね。

トラウデン直美さん:
家族だからこそ難しいっていう部分もきっとあると思います。
そもそも、なかなか免許を「返納して欲しい」と言い出せないご家庭もあるかもしれないですよね。

ただ、家族だと年齢差がどうしてもあるじゃないですか。そういうところにも「まだまだ若いんだ」という気持ちも持ってしまったり、反発したるすることもあるかなと思います。

小川キャスター:
子どもに説得をされるということ自体に反発を覚える方もいらっしゃるかもしれないですよね。

トラウデンさん:
もしかしたら年齢の近い方同士で集まれるような場があったら、ちょっとヒヤッとしてきたなという場面を話す方がいらっしゃったりするかもしれないですよね。

自分たちでも返納しようかという年齢の近い相談ができる相手がいれば、もし返納した後に、生活で不便が出てきた時も、自分たちで要望の声を届けるコミュニティにもなると思うので、年齢の近い人たちのコミュニティは何かあってもいいのではないかなと思います。

小川キャスター:
そして、いざ歳を重ねてから、心の整理ってつきにくいところがあると思うので、40代50代のうちから他人事だと考えず、先々のことを考えていかなければならないですね。

藤森キャスター:
それぞれの立場で、向き合っていかなくてはいけません。