ホタルの光で勉強できる??
ーところで、「蛍雪の功」や「蛍の光」といった言葉は、苦学して勉強する姿を称えた表現ですが、実際にホタルの光で本当に勉強できたのでしょうか?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「ゲンジボタル一匹あたりの明るさは約2〜3ルクス程度。20匹集めてやっとロウソク1本分くらいの明るさ」
「しかも、ホタルは常に光っているわけではなく、疲れれば1〜2時間で『消灯』します。成虫の寿命も短く、丁寧にお世話をしてあげないと、すぐに死んでしまいます」
「現代の感覚で言えば、視力を落としそうですし、ホタルを捕まえに行ったり、飼育したりする時間を勉強に費やした方が効率的かもしれません」
「とはいえ、そこまでしても努力を惜しまなかったという『心意気』の象徴として捉えたい言葉ですね」