宮崎県都城市のふるさと納税返礼品で、熊本県の業者が外国産鶏肉を宮崎県産と偽装していた問題をめぐり、市が業者を提訴していた裁判です。

1億3500万円余りの支払いを命じた一審判決を不服として業者側が控訴していましたが、福岡高裁宮崎支部は控訴を棄却しました。

この裁判は、都城市のふるさと納税返礼品で熊本県の業者「ヒムカ食品」が外国産の鶏肉144トン余りを宮崎県産と偽装していた問題をめぐり、都城市が業者側に委託料の返還や違約金などの支払いを求めていたものです。

一審で、宮崎地裁は、ヒムカ食品に対し1億3500万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しましたが、「ヒムカ食品」は判決を不服として控訴していました。

福岡高裁宮崎支部で開かれた18日の控訴審判決で西森政一裁判長は、「外国産の鶏肉を調達したことは、ふるさと納税の目的や契約に沿うものではないことは明らか」などとして控訴を棄却しました。