梅雨明け前の季節外れの暑さの中、山陰両県でいま増えているのが感染性胃腸炎です。

普段の生活で心がけること、そして、かかってしまった場合に注意すべき点とは?

片原ごとうクリニック 後藤大輔 院長
「先月の後半ぐらいから食事に伴う感染性胃腸炎の方は結構多くいらっしゃっている印象がございます」

鳥取市にある内科・消化器内科のクリニック。

冬場が多いイメージの感染性胃腸炎ですが、この時期でも患者が減らず1日に10人ほどを診ることもあると言います。

山陰両県によりますと、感染性胃腸炎は、現在、鳥取は東部と西部で、
島根では中部と西部で流行しています。

感染性胃腸炎はノロウイルスなどのウイルスのほか、高温多湿となる梅雨や夏場はカンピロバクターやサルモネラ、ウェルシュ菌といった細菌による原因のものが多くなると言われています。

片原ごとうクリニック 後藤大輔 院長
「吐き気が出る、それから戻してしまう。そしてそれがちょっと時間が経つと今度は下痢が出て来る。下痢が出るときにどうしても腸を絞るように出していきますのでお腹が痛くなったり」

予防としては、こまめな手洗いや調理器具の消毒、食品を十分に加熱すること、また、カレーなど常温での放置は厳禁で、冷蔵庫に入れるなど温度管理が重要となります。

一方で…

片原ごとうクリニック 後藤大輔 院長
「ただでさえ脱水状態に体がなっておりますので、その中で暑い環境で生活されていると余計脱水がひどくなります」

感染性胃腸炎は下痢などで水分が奪われるため、脱水がひどくなると熱中症になる可能性もあるとのこと。
とにかく水分補給が大切で、冷房環境の中ではそれがおろそかになることもあるため、意識して十分な水分をとることが重要だと言うことです。