特に懸念されるのが渋滞による救急搬送の遅れです。
▼本部町今帰仁村消防組合・知念清治消防署長「コロナ明けからは観光客やインバウンドの方が増えてきまして、件数も右肩上がりで上がってきているのが現状です」

本部町今帰仁村消防組合では、コロナ禍の2020年度の総出動件数が1338件だったのに対し、昨年度は1987件と年々増加しています。この件数に、本部と今帰仁1台ずつの救急車で対応しています。
▼本部町今帰仁村消防組合・知念清治消防署長「時間帯は日中問わず夜間帯も増えてきて、かなり救急隊に関しては疲労の方が大きくなってきている」
ジャングリア沖縄の開業後は片側1車線の84号線や近隣道路の渋滞が懸念され救急搬送のルート変更を検討しています。
画像は現在の主なルート。本部町は県道84号線と海沿いの国道449号の両ルートを同じ割合で利用し分散されていますが、今帰仁村から搬送する場合、県道72号線の利用が9割を占めています。


▼本部町今帰仁村消防組合・知念清治消防署長「今帰仁分遣所の救急隊については、県道72号線を通って中山線・県道84号線に出てきます。そのルートが約9割を占めていますので、その辺を今後国道505号を活用していくのか。ただし、505号を活用するとなると現在の所要時間は増えるというのは予測される」
「1分1秒を争う患者さんに関して、その辺の選択も今後検討していかないといけないと思っています。ですので、ジャングリア沖縄と協議をしておりますけれどもドクターヘリの活用等を含めて施設内にヘリポートの設定などを進めているところです」