電気や水がない環境も…
能登の被災地では、医療器具や機械を載せた救急車がなかったことや、コンクリートの上で寝ることもあったことなど、環境への課題が残りました。久地で十分な活動を行うためにも、快適な環境の確保は欠かせません。訓練では、食事も、電気や水が通っていないことを想定しました。
「(お湯を)10回しか沸かせない。貴重なお湯だ」
「ソーラーパネルとか必要かも」

こうした一つひとつの小さな気づきが、実際の現場で役に立ちます。訓練の後は、それぞれの隊員が気づいた点を共有して、この日を終えました。
DMAT 医師・澤野豊明さん「実際に訓練をやってみると足りないものが多かった。やって初めて気付くこともあって、非常に実りある訓練になった」
隊員のみなさんは、普段病院で勤務する医師や看護師なので、通常業務をこなしながら、こうしたDMATの地道な訓練もしています、今後も、常磐病院では、月に1回のペースで訓練を続けながら、もしもの時に備えるということです。