警察からの要請を受けて行方不明者の捜索などを行う嘱託警察犬の審査会が、青森市で開かれました。なかには、保護犬として引き取られていた犬も挑戦しました。

警察学校で開かれた審査会には、民間で訓練された犬と指導手が参加しました。

会場では、足跡のにおいを追って落とし物を見つける試験や、犯人役のにおいがする布を見つける試験など4つの科目が行われました。

2025年はシェパードやラブラドルレトリバーなどが参加するなか、小柄な犬の姿も。6歳のウェルシュコーギーの「ももちゃん」で、指導手の小笠原恵美子さんが保護した犬です。

病気や、あちこちを噛む癖を克服しながら育て、2度目の挑戦でした。

指導手 小笠原恵美子さん
「噛むのを直したくて最初、訓練士さんにお願いしていて、それから警察犬の試験があることを知って受け始めることになったんです。この暑さで私もイヌもばてているので、思ったよりできなかったような気がします。(来年に向けて)明日からまたがんばります」

県内では2024年の1年間に、行方不明者の捜索などに嘱託警察犬が196件出動していて、行方不明者2人の発見に貢献しています。

県警察本部 鑑識課 花田健一 機動鑑識隊長
「(警察犬と)一緒に、県民の要望に応える活動を引き続き、続けていけたらなと思っております」

審査に合格したイヌは、7月1日から1年間、嘱託警察犬として活動します。