G7サミット=主要7か国首脳会議がカナダで開幕。しかし、トランプ大統領は会議終了を待たず、急きょ帰国するという異例の展開となっています。
トランプ大統領 G7を途中退席

日本の石破総理をはじめ、カナダに集まった各国の首脳。会話の中心にいたのはやはり、この人でした。

トランプ大統領 (16日)
「私はできるだけ早く戻らなければならない。すばらしいリーダーたちと夕食をいただくが、そのあとは飛行機で早めに戻らなければならない。理由は明確だ」
G7は2日間の日程でしたが、アメリカのトランプ大統領は、“2日目の出席を取りやめる”と言い出したのです。

攻撃の応酬が続く、イスラエルとイランの中東情勢に対応するためだと説明していますが、会議終了前の帰国は異例のことです。
カナダとの首脳会談前には、カーニー首相の前でこんな発言もしていました。

トランプ大統領(16日)
「G7は元々G8だったが、オバマ元大統領とトルドー前首相がロシアを嫌がった。4年前に私が大統領になっていれば、戦争は起こらなかっただろう」
“ロシアを排除しなければ、ウクライナでの戦闘は起きなかった”と主張。
そして17日朝、個別で首脳会談をおこなった石破総理。最大の焦点だった関税交渉について、こう話しました。

石破総理(日本時間17日午前8時ごろ)
「今なお、双方の認識が一致していない。そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません」