鹿児島市内の幹線道路や住宅団地にある街路樹。まちに緑の潤いをもたらしてきましたが、近年、大木化や落ち葉の処理などが課題になっています。17日の市議会では、今後植え替えなどで経費削減や街の魅力を上げる方針が報告されました。

鹿児島市は宅地化によって減少した緑を取り戻す目的で、1977年から10年にわたり道路の緑化事業「グリーンストーム作戦」を行いました。

現在、市が管理しているのはクスノキなどがおよそ1万6000本、ツツジなどの低木がおよそ82万3000本です。市によりますと、多くが植栽後40年以上経過し、標識を遮るケースや倒木や枝折れなどのリスクも高まっていて、維持管理費は年間およそ2億円かかっているということです。

17日の市議会では、今後、植え替えなどを行うことで維持管理費を30年間でおよそ13億円削減でき、CO2吸収量も年間38トン増える見込みであることが報告されました。

市は「今後、市民の理解を得ながら計画的な街路樹の再生を進めたい」としています。