南種子町に放置されている産業廃棄物について、鹿児島県はきょう17日から行政代執行による撤去作業を始めました。廃棄物の保管に関する行政代執行は初めてです。

県が行政代執行で撤去を始めたのは、南種子町中之上のおよそ5000平方メートルの土地に放置された産業廃棄物です。

県によりますと、放置したのは南種子町の産業廃棄物処理業者・大迫産業で、廃プラスチックや廃タイヤおよそ6200本、廃油の入ったドラム缶およそ150本です。

現場に飛散防止のフェンスはなく、周辺に廃油が漏れだしているのが確認されています。

県はおととし9月、大迫産業と土地の所有者に撤去を命じる行政処分を出していましたが、期限の去年11月までに撤去されなかったため、きょう6月17日、撤去作業を始めました。

県が廃棄物の保管に関して行政代執行を行うのは今回が初めてで、今年度中に作業を終わらせたいとしています。費用はおよそ1億1000万円が見込まれ、大迫産業と土地の所有者に請求するということです。