京都府京丹後市で6月16日に始まった「第1回世界長寿サミット」。“健康長寿”についての最新の研究成果や取り組みなどについて意見交換を行います。実は、京丹後市は『100歳以上の割合』が全国平均の3倍で、“長寿の町”として今、世界から注目を集めています。なぜ京丹後の人は長生き?元気に健やかに長生きするためにはどうしたらよい?専門家の見解をもとにまとめました。

◎京都府立医科大学・内藤裕二教授
◎慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート・野村周平特任教授

京丹後に研究者100人が集結

 世界長寿サミットは6月19日までの4日間、京都府京丹後市で開催されている国際会議です。1回目となる今回は10の国と地域から研究者100人が集結し、日本の長寿研究と世界の知見を共有するということです。

 開催地の京丹後市は、人口約4万9000人の市で、100歳以上の人が124人います。日本において、10万人あたりの100歳以上の人口は、全国平均が76人(去年9月)の一方、京丹後市は約250人(今年3月)。全国平均の3倍以上という計算になります。

 サミットでは最終日の19日に「世界長寿サミット宣言」が発表される予定で、京丹後エリア1400人以上の健康データの調査・分析による“長寿のために大切な4項目”が公表される見通しです。そのうちの2項目を、事前に教えてもらいました。