先週12日、高山村の山林で遭難した70代の女性が救助されました。今シーズンも発生したネマガリダケの遭難。女性は夢中になって採っていて、斜面を滑落し大けがをしました。


今月12日、高山村の山林に出動した県警の山岳遭難救助隊。
ネマガリダケ採りの遭難は県内では今年初めてです。


救助されたのは長野市から来た76歳の女性。

ネマガリダケ採りに夢中になっていたといい、仲間とはぐれて斜面を滑落し、動けなくなっていました。

救助隊:「どこから落ちた?」
女性:「上」


女性はおよそ5時間後に救助されましたが、腕や足の骨を折るなどの大けがをしました。

「滑落」のほかにも注意しなければいけないのが「道迷い」です。
こちらは山ノ内町の山林で去年6月、道に迷った末に救助された80代の女性です。

救助隊員:「道に迷った?」
女性:「そう」
救助隊員:「戻っている感覚はあった?」
女性:「登っている感覚だったんだけど」

警察などによりますと、ネマガリダケが生えるチシマザサのササやぶの高さは、およそ1メートルから2メートルほど。


根元に生えるネマガリダケを探しているうちに、自分の居場所が分からなくなることがあり、道に迷うケースが多いということです。

警察によりますと、去年、県内で発生した山菜採り遭難8件のうち2件がネマガリダケ採りの遭難で、1人が死亡しています。

警察は単独で行動をしない、携帯電話やGPSを持つなどの対策をはじめ、特に山の奥まで深入りしないよう、注意を呼びかけています。